- 機械工学・建築工学・土木工学・航空宇宙工学・原子力工学・電気工学 -
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻:機械・土木・建築・航空・宇宙・原子力・電気・環境・エネルギー:修士課程・博士課程・追加募集
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VBL教育支援プロジェクト

VBL教育支援プロジェクト
「機械部品・システムの設計から製造を通した創造型ベンチャーマインドの育成と社会貢献」

工学システム学類 環境開発工学・エネルギー工学主専攻「専攻実験II」

身障者用三輪自転車

堀田健一氏の協力を得て、身体障害者用の三輪自転車を学生が自ら設計・製作します。
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自律飛行船

ワンチップマイコン、超音波距離センサ等を搭載して自律飛行する飛行船を設計・製作します。
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講演会

講演題目:風を切って走る喜びを − 身体障害者用三輪自転車の開発
講演者:堀田製作所代表 堀田健一氏
開催日:2007年9月4日

身障者用三輪自転車に関して著名である堀田健一氏による講演会を実施した.対象は主に工学システム学類環境開発工学・エネルギー工学主専攻3年生90名程度であった。堀田氏が三輪自転車開発を行ったこれまでの経緯や、感動の秘話などが多く語られた。最新式の折りたたみ型三輪自転車の実機も紹介された。今後技術者として活躍するであろう学生達に対する熱いメッセージとなった。

 

講演題目:成層圏プラットフォームの設計検討の例
講演者:宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ 主任研究員 原田正志氏
開催日:2007年9月4日

高度2万mに停留させる飛行船(成層圏プラットフォーム)の開発を行っている原田正志氏による講演会を実施した。対象は主に工学システム学類環境開発工学・エネルギー工学主専攻3年生90名程度であった。動力源の確保や高強度素材の選定など、飛行船開発の開始から現在に至るまでの興味深い内容が語られた。

 

講演題目:JAXAにおけるロケットエンジン研究  〜SFの世界を目指して〜
講演者:宇宙航空研究開発機構 ロケットエンジン技術センター 主任研究員 冨田健夫氏
開催日:2007年8月30日

JAXA角田では、旧航空宇宙技術研究所の時代から、またJAXAになってからも液体ロケットエンジンの研究を続けてきました。その成果は、H-IIロケット、H-IIAロケットに使われているLE-7系やLE-5系エンジンにも反映されて、日本のロケット打ち上げに貢献してきました。現在は、未来のロケットを視野に入れた、新しいロケットエンジンの試作と、さらに先の技術の研究を進めています。未来のロケットエンジンに求められるものとは?という視点から、お話しさせていただきたいと思います。

 

講演題目:風を切って走る喜びを 〜身障者用三輪自転車〜
講演者:堀田製作所代表 堀田健一氏
開催日:2007年1月22日

身障者用三輪自転車に関して新聞・テレビにおいて著名である、堀田健一氏による講演会を実施した.氏のものづくりに対するこだわりと社会貢献に対する熱意は参加者の多くに感動を与えたと同時に、零細企業であっても社会を動かすことが可能であることが学生達に強いモチベーションを与えた.参加者は学類生、大学院生、教員からなり、総数100名程度であった.

 

講演題目:日本と諸外国の宇宙推進系技術の動向と戦略
講演者:宇宙航空研究開発機構 角田宇宙センター 主任研究員 平岩徹夫氏
開催日:2006年11月24日

将来の技術動向を踏まえた戦略の設定というベンチャー精神を鼓舞する内容であった。学生から活発な質問があり、セミナー終了後も3時間程度のディスカッションを持つ結果となった.特に、通常の講義からは得られない、分析と判断の重要性が学生に伝わったものと感じている. 参加者は学類生、大学院生、教員からなり、総数34名であった.

 

本プロジェクトについて

筑波大学は、平成18年度より公募方式でプロジェクトを行うためのVBL(ベンチャービジネスラボラトリ)教育支援プロジェクトを開始しました。これは、ベンチャーマインドや研究成果の産業界への適用を積極的に考える学生を育成することを目的とする教育的取り組みに対し、非常勤講師やその他の必要な経費を支援するもので、3年間にわたり年間50万円を上限として支援を行うものです。

そのプロジェクトの一つとして、本専攻が提案した「機械部品・システムの設計から製造を通した創造型ベンチャーマインドの育成と社会貢献」 が採択されました。本プロジェクトは、工業分野におけるベンチャービジネス起業を可能とし得る、幅広い経験と知識を備える人材を育成するために、以下の4点を目標としています。

  1. 小規模ながら独自の技術を持つ会社・未来に向けた技術開発を行う団体の技術者との交流を通して,起業に必要な知識・技術・心構えを紹介する場を学生に与える.
  2. 機械部品の設計から製造までの一連のプロセスを実際に行う科目を設けることで理論のみならず経験と技術を持つ創造性豊かなベンチャーマインドの育成を目指す.
  3. 完成した部品を小ロットの社会福祉機器を製造する会社に無償で納入して社会貢献を行う.
  4. 学生が夢の実現に向けて自発的に機械工作を行う場を提供する.

これらの目標を達成するために、小規模ながら独自の技術を持つ会社の技術者(上記堀田健一氏)や、未来に向けた技術開発を行う団体(宇宙航空研究開発機構)の関係者を招き、起業の鍵とハードルの克服、ビジョンの実現への方策などについて、学生に理解を深めてもらうと同時に、独創的かつ優れたアイデアを学生に出してもらうような交流の場を定期的に(年4回程度)設けています。さらに、本学の工学システム学類環境開発工学・エネルギー工学主専攻実験II(3年次)において、堀田健一氏の協力で行われる三輪自転車の製作や、ワンチップマイコンを搭載した自律飛行船の製作を行っています。

以上を通して,ベンチャーに身を置く関係者との交流を持ち、学生に刺激を与えると同時に、「部品要素レベルの設計・製作」と「部品からなるシステムの設計・製作」の2方向からフットワークの良いベンチャー企業に必須な技術的経験の教育を行います。

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