矩形管内コーナーフロー【JAXA_松本研】
Corner flow in a micro scale rectangular tube
超音波を利用した非接触流体マニピュレーションの実用化に取り組んでいます。 非接触流体マニピュレーションとは浮遊させた流体を空中で制御する技術です。 非接触流体マニピュレーションの実現により、容器での保持が困難な流体の取り扱いや、容器に起因した不純物混入の防止、均質核生成による高純度結晶の生成が可能になり、生物学、科学、薬学の分野の飛躍的な発展が期待されます。 そこで、本テーマでは非接触流体マニピュレーションの実現に向けて、超音波によって液滴を浮遊させる手法を研究しています。超音波フェーズドアレイを応用した液滴のマニピュレーション装置の開発と合わせて、液滴を制御する上での障害である、 液滴の内部と周囲に生じる複雑な流動場、液滴の蒸発挙動と濃度分布、液滴中の懸濁物質の影響の解明に取り組んでいます。以上を通して、超音波浮遊液滴に生じる現象を表すための支配パラメータを同定し、対象物理の学理の構築し、非接触流体マニピュレーションの実現を目指しています。