解析学 II (Analysis II)
科目番号:F G10 364
担当教員:磯部大吾郎
オフィスアワー:随時面会可(事前に連絡を取ること)
対象:工学システム学類 第1学年 4,5,6クラス
実施時期:第2学期 水1・金1
単位数:2
教室:3A203
授業概要
多変数関数の微分・積分を中心に講述する。また適宜演習を行う。
学類教育目標との関連
目標:1.1 論理的・数学的な思考力と解析力[100]
授業の狙い
2変数関数の微分法、重積分、多変数関数の微分・積分について理解し、論理的・数学的な思考力を養う。
受講生に望むこと
講義の途中に出す宿題には自主的に取り組むこと。
受講生の到達レベル
斜面上の直交する2つの方向の微係数から最大傾斜方向が計算できる、全微分の意味が語れる、f(x,y)=sin(x+y2)をテイラー展開できる、y=xとy=x2とで囲まれた領域内で∫∫(x2+y2)dxdyを計算できる、ヤコビアンについて語れる、グリーンの定理が証明・使用できる、ポテンシャルの数学的・物理学的意味が分かる、etc.…。
各週授業計画
1. 2変数の関数(1) 2変数関数、微分可能性
2. 2変数の関数(2) 微分可能性の幾何学的意味、高階の偏導関数
3. 2変数の関数(3) テイラーの定理、陰関数
4. 2変数の関数(4) 極値問題、平面曲線
5. 重積分(1) 重積分、くり返し積分
6. 重積分(2) 一般領域での重積分、変数変換
7. 重積分(3) 広義の重積分、線積分
8. 重積分(4) グリーンの定理、ポテンシャル
9. 多変数関数の微分・積分(1) 多変数関数の微分法、RnからRmへの写像
10. 多変数関数の微分・積分(2) 逆写像、n重積分
使用教科書、参考書
「基礎 微分積分」 (州之内治男、サイエンス社) ¥1,500
成績評価
評価は中間試験の点数を50%、期末試験の点数を50%考慮し、6割以上の正答を要する。なお、授業出席率が規定を満たさない場合は、試験を受けられないものとする。また、講義中に出題するレポートなどの提出は必須とする。
関連情報
この講義で触れる多変数関数の微積分は、工学分野全般で広く使用される基礎的な計算技術である。よってこの科目の内容は、全ての専門科目と密接に関連するものと考えて良い。単に計算テクニックを習熟するのみではなく、その背景にある意味を深く理解すること。
関連科目
F G10 324 解析学I
F G10 314 解析学I
F G10 394 解析学III
F G10 384 解析学III
F G10 214 線形代数I
F G10 224 線形代数I
F G10 234 線形代数I
F G10 334 解析学I
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