竹内の研究室活動記録


2月某日
 いろいろ見学していろいろ考えて、実験のできる研究室が いいなと思い金久保研にしようとおもう。

2月中頃
学生間で1回目の研究室希望調査を自主的に行う。 なんとその結果、(重複可で行ったのだが)6〜7人希望者がいた。 もしそのまま勝負していたら一番の激戦区だったであろうといわれたほど ごうじゃすな顔ぶれで、(誰しもやったことと思うが)万が一皆さんが移 動して下さった場合をシミュレーションしてしまった。(まあ、結局私が ここにいるということは、そういう風になったということなのです。)

2月?日
正式に決定!よろこべ!

3月5日
先生のところにご挨拶に伺うが、いらっしゃらなかったので 友人のアドバイス通りメールをだす。

3月?日
(春休みにもかかわらず)偶然学校にきていてメールチェック すると今日来てもよいということだったので、早速その足でむかう。 教官室か、研究室か、H棟(実験棟)にいらっしゃる、ということだったのだが、どうも 研究室に行くのが怖くて(知らない人がいっぱいいるかもしれない閉鎖的空間に入るのは 勇気がいるのです!)後回しにしていたのだが、結局私は3カ所とも廻ることになる。

3月10日ごろ
初、実験のお手伝いをする。

3月??日
2回目のお手伝いである。私はどうもつなぎが似合いすぎるので こまる。

4月2日
脱型(コンクリートの型枠をはずす作業)のお手伝い。いい汗かけます。

4月15日
初ミーティング。コピー機の使い方を学ぶ。事務室のコピー機は多機能!  阪神淡路大震災の資料をもとにお勉強会。元々は留学生向けの資料だったそうで、 英語であった(泣)。でも、建築の勉強をした気になった(喜)。その後、今後の方向につ いてのお話。私たち4年生は卒業研究のテーマが大きな問題である。繊維吹きつけ補強パイ ロット実験か、RCパネルのせん断実験かの選択になった。当初は、繊維吹きつけの方を希 望しようと思っていたのだが、迷う。

4月16日
新歓焼き肉パーティー!! 構造工学系ではこういった、研究室内の行事は 少ないと聞いていたので、とてもうれしい。しかし、進路の面接と重なっていたので、最 初から参加できなかった。少し残念。いろいろ話ができて楽しかったが、研究室の先輩方や 同級生(特に今井研だが)の名前は覚えられず(ごめんなさい)。なんと、焼き肉用の 鉄板を乗せるコンクリートの枠は、手作りだそうだ。

4月19日
横になっている柱の試験体を、縦にする。これだけ聞くとなんてことなさそ うだが、何しろでかいので大変である。ナットが拳ぐらいの大きさで、ワッシャーが3* 10*10cmくらいあり、それをクレーンでつるのである。工具から、ワイヤーまで すべてがビックライトで照らされたかの様であった。

5月11日
そしてあっという間に(なにをするわけでもなく)ゴールデンウィークも終わり あっという間に5月になってしまった。ゼミもないので暇です。卒研のテーマは繊維吹きつけ補 強パイロット実験に決まる。もう一人の4年生の加藤君が今のところ就職希望ということと(私 は進学希望)各テーマを今まで研究してこられた先輩方の学年の関係で(卒研は先輩の下につい て行う形式なので)来年の引継のことも考えてこの振り分けがよいのではないか、というのは先 生のお考えである。私としてはいろいろ考えたが、どうしてもこれでなきゃというところまで突 き詰められず、軽くて丈夫な素材、FRP、おもしろそう、という当初の直感にたよって、繊維 補強実験にしよう、とおもったわけである。
 そろそろ院試の勉強を始めなければ、と思い理工学研究科の事務に行き(修士棟の2階 )平成10年度と11年度の過去問をコピーしてきた。ちなみにそれ以前の問題は先輩方 の御尽力で、しっかりとファイルされ研究室に保存されています。感謝。

5月14日
シート巻き施工の日。午前9時研究室集合。 と思ったら、H棟集合でした。業者の方は初めて筑波大学にいらっしゃったそうで、だいぶ道に 迷ったそうだ。お疲れさまでした。グラスファイバーと、カーボンファイバーの2種類のFRP シートをコンクリート柱の試験体に巻き付ける。ついでに付着の試験体(FRPシートとコンクリ ートの付着の具合を見るためのもの)にも貼っていただく。私はその様子を写真に収めていた。 各プロセスを施す前とその途中と終わったあとで撮る様にした。昼食は先生に御馳走になった。 ごちそうさまでした。終了は7時頃。

5月20日
明日は、吹きつけによって試験体にFRPを吹き付けていただく。付着の試験体 を乗せるための足場をくむ。鉄パイプを4本、専用のジョイント金具でつなげるのである。 よく工事現場などで見かけるあれである。うまく、平行にしないと浮いてしまうのでそこは気を つけなければならなかった。そして、柱の試験体を入り口付近までクレーンでつって移動させる。 コンクリートにボルトを止めるための穴をプラスティックでとってあるのだが、そのプラスティッ クをコンクリートから抜くのがとても大変だった。ペンチでプラスティックをはさんで引っ張る のだが、コンクリートとしっかりくっついていてすごく堅いのである。思わず力余ってペンチで 自分を殴ってしまった。痛い・・・。

5月21日
今日も午前9時からH棟での作業である。高さ1.8メートルほどの吹き付け用 のスプレーの機械がトラックからクレーンによって降ろされる。吹きつけはだいぶ樹脂が飛び散 るので、下にビニールシートもひかれる。今回も写真撮りと、吹きつけの様子を記録しておくの が主な仕事である。ガラスファイバーでの吹きつけが終了したところで、樹脂がなくなってしま ったため、そこで終了となった。続きは樹脂の準備のできる水曜日にということになった。

5月26日
今日も9時から吹き付け作業の続きである。吹き付け工法はまだ新しい方法なの でいろいろと問題も多いようだ。硬化剤の出が悪かったり、繊維を切断するためのカッターの刃 の調子が悪かったりと、何回か失敗があったため、付着の試験体は昭和高分子さんの方に持ち帰 って吹き付けて頂くことになった。

6月7日
柱の試験体にゲージを貼るための準備をする。エポキシ系のボンドを、ゲージを貼る 場所を平らにするために塗る。30分で乾く物が少ししかなかったので5分で乾くそれでやってみ たが、塗っている間にどんどん乾いていくのでうまく塗れなかった。というわけで2体で終了。 続きは後日に。

6月9日
付着試験体持ち込み、柱カーボン試験体仕上げ。仕上げといってもスタブ(柱上部ま たは下部のとこ、説明になってないかな・・(^_^;)にFRPがつかないように敷いたダンボールを切 るということなのだが。午後からはゲージを貼るための準備の続きをする。残りの2体すべてのゲ ージを貼るところにボンドを塗っておいた。これで明日は(平らにするため)けずれるだろう。

6月10日
午後1時よりゲージはりをする。あらかじめ塗っておいたボンドを紙やすりで平ら にし、その上に接着剤でゲージを貼る。付属のビニルで接着剤が指につかないようにゲージを覆っ て10秒ほどしっかりと圧着する。ゲージにつながっている線が引っ張られないようにガムテープ でとめ、ゲージをVMテープ(熱を加えるとゴムと同化するゴム製のテープ)でしっかり覆う。と りあえずシート試験体の2つは終了。

6月14日
午後から実験準備をする。

6月15日
午前9時から実験準備をする。今日は黙々とゲージの線をスイッチボックスに結線 していた。孤独な作業でした(泣)。そしてこれはあと3回続くのである。ゲージから延びる線 の先ははじめから剥かれてあるのだが、少し線が長いので、一回巻き付けただけでは線が余ってし まうので、切るなり2回巻くなりして、隣のスイッチとふれあってショートさせることのない ようにする。

6月16日
まずはカーボンシートで補強した試験体を加力する。

6月17日
試験体を入れ替える。

6月21日
今日はガラスシートで補強した試験体を加力。

6月22日
試験体を入れ替える。

6月23日
ガラスの吹き付け試験体を加力。派手に壊れて見応え十分。明石高専の方々が 見学にいらっしゃる。私はバイトでいけなかったが皆さんでお食事にゆかれた模様。

6月24日
試験体入れ替え。

6月28日
最後の試験体、カーボンの吹き付け試験体を加力。一応公開実験と言うことで、 昭和高分子さんと、三菱化学さんより見学にいらっしゃった。これまたはでに壊れる。

6月29日
実験の片づけ。

6月30日
吹き付け試験体のFRPの厚みを測定する。各面を5つに分割し、ノギスで厚み を測定する。しかし、上下でかなり厚みが違っていることと、繊維がでこぼこに付着しているた め、測定位置によってかなり差がでることが予想されるので、後日別の方法でやり直すことにな った。

7月1日
お昼から実験終了と、M2、D2の先輩がたの、就職を祝ってBBQでうちあげ。 準備は四年生(3人しかいなかったが)ということで私は野菜を切りました(かなり厚め)。 だから、料理はだめだって! そして野菜を焼いたのだが、ここで後藤さんに不器用を指摘さ れる。そんなことはないはずなんですが。予想通り今回も余ってしまいました。

7月6日
吹き付け試験体のFRPの厚みを測定やり直しをする。今回は体積を測定しそれ を表面積で割って厚みをだす方法をとった。

7月9日
OBの尾島さんがいらした。会社の研修でつくばにいらしたそうだ。 過去のいろいろなおもしろい話を伺うことができた。ふふふふ。皆さん実は悪い人ですねえ。

院試のためしばらくお休みさせていただいたため、ここで話が突然9月に飛びます。

9月6日
いやあ、なつやすみも終わってしまいました。私はといえば院試の勉強を必死で しておりましたため、今年の夏は全然遊んでいない。(でも、プールに行ったなあ、あ、買い 物にもいったような気もする)気が小さいので隅から隅まで勉強しないと不安でしょうがないの で。かといってそんなことをしていると時間が足りなくなっちゃうんですよね。 今回も例にもれず、基礎の方からはじめて、専門の方の時間が足りなくなってしまった。 いつもいつも力配分がへたくそで失敗します(涙)。まあ、終わったことを今更どうにもできる わけではないので、わすれてぱあっと遊ぶことにしますか。

9月?日
ちょっと日付は忘れてしまったが、ちょっとした事件(笑)があった。 名付けて、黄T(キティーと読む)事件(爆笑) 伊藤さん、酒井さん、武田さんのお三方が 黄色いTシャツにジーパンという格好でお揃いになってしまったのだ! ぞろ目ですね・・・。 ジーパンの色だって、黄色だっていろいろな濃淡があるのに、おんなじなんですねえ。 その日の午前中は同じ授業を受けてらしたそうで、教壇から、同じ格好のお三方を見ながら授業 をしなければならなかった先生の胸中を思うと、笑いが、笑いが・・・・。

9月9日
今日は9がいっぱい並ぶ日ですね。コンピュータは誤作動もせずがんばって動い ております。

9月13日
今日は理工学研究科の面接の日であった。あっという間に終わってしまい、 何となく拍子抜けする。卒論のことは絶対聞かれると思い、(実際聞かれた人もいたようだが) いろいろ考えておいたのに。

9月14日
なんと! 私の使っているコンピュータがパワーアップした! オーバードライブなるものが乗ったのである(あんまりよく分からない)。当初はセイフモード でしか起動できずひやひやした。お手数かけました・・・。 原因を究明すべく、もう一度箱を開けて、取り外し、眺めること数秒、 「あ、やっぱわからん、戻そ。」(笑) しかしこのあと再起動すると何故か無事に動くよう になったのであった。よく、家電はふたあけて、ふうっと息を吹きかけてほこりを払いもう一度 ふたをすると直ってしまう、とは聞いたことがあるが(ホントか)コンピュータもそんなものな んでしょうかね。もっとデリケートなものだと思っていたのだが(笑)

9月16日
今日は先生、先輩方が、学会へと旅立たれる日である。つくばセンターまでお見 送りに行く。ほかにも4年生はあと4人いるのに、何故私だけ? うーん、つるみたがってるのは 私だけなんでしょうか? 古田君には悪いことをしてしまった。送っていく人が3人、車は2台、 という状況で、乗客を私が全部もらってしまった。あとで聞いたらすねてたそうで、ごめんね。 うーん、難しいですね。

9月20日
大学院の合格発表の日であった。無事研究室の面々は全員合格いたしま した。めでたいめでたい。

9月21日
というわけで合格祝いバーベキュー!! 私は買い出し部隊に任命され、今回の テーマ「量より質」に従い西武デパート(はたしてつくばのはデパートかという疑問はさておき) 1階の食料品売場へ行く。ゴージャスに松茸とハマグリをゲットする。(しかし私はどちらも口に していないぞ。)前回はビールしかなく、ビール嫌いな私にはかなり辛かったが、今回は焼酎も 買い込み準備万端であった。しかし何故か焼酎の出番はなかった。ビール買いすぎ(笑)。 戻ってきてみると、火起こし部隊が、なんと、火災報知器を鳴らしたらしい(爆笑)。いつも、鳴 らないのを不思議に思っていたがとうとうやってしまいましたね。教訓、換気扇は回しましょう!  今回のBBQでは、食べ終わったあと、暴露大会で幕を閉じました。あとは看護婦さんか・ ・・

9月某日
データ整理に追われる日々・・・。次の実験が始まってしまう、あう。

10月1日
今年もそろそろ学園祭の季節になってきましたね。院生の先輩方はあまり学園祭と いわれても、あまりピンとこないそうだが。院生になると夏休みも学園祭も関係なしなんでしょう か? 大変ですね。

10月8日
今日は学園祭の準備の日である。最後の学園祭なので研究室へ行くのもちょっと お休みさせていただいてめいいっぱい楽しんでしまおう。

10月12日
そして嵐のような日々はあっという間に過ぎ去り、ああ! 日常が戻ってく る!!(笑) ここには書けないのだが(って書いてるけど)いろいろと素晴らしい日々であった。 大時計を直して下さった先生に感謝。でも、本番にもいらっしゃるはずだったのになー。