粘弾性体を用いた戸建木造住宅の免震・制振 積層ゴム支承の利用に代表される免震構造は、主に中低層RC構造に対してよく利用されるようになってきている。 RC構造は自重が大きいため、アイソレータによる建物の長固有周期が割と簡単で、免震構造を構築しやすい。 戸建木造住宅では自重が軽いため、低剛性、高減衰の免震デバイスの開発が期待されている。 低剛性の粘弾性体であるポリウレタンゴムを利用して、戸建住宅の免震・制振デバイスを開発する。 免震構造のイメージ |
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ポリウレタンゴムの加振実験 振動台を利用して、ポリウレタンゴムの動的力学性状を把握する加振実験を行う。 剛性、粘性の周波数、振幅、温度等の依存性を検討し、解析に使用する力学モデルの構築を行う。 |
免震戸建住宅の地震応答解析 上部建物を質点、免震層を弾性バネとダンパーによりモデル化し、地震応答解析を行う。 エルセントロNS波の入力では、非免震構造と比較して応答加速度が半分程度になっている。 また、デバイスの設置量や温度により応答加速度や応答変位の制御が可能である。 |
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