- 1824
年 イギリス人Joseph Aspdinがポルトランドセメントを発明、特許を取る。
- 1867
年 フランス人Monierが鉄筋コンクリートの植木鉢を考案した。
- 1886
年 ドイツ人WeyssとKoenenがRCの断面算定の論文を発表した。
@応力とひずみの直線的関係( Hooke's law)
A平面保持の仮定( Navier's law)
Bコンクリートの引張強さの無視
- 1904
年 真島健三郎が佐世保ドッグのポンプ室と機関室をRCで作る。
- 1950
〜1960年 鉄筋コンクリート建物が日本全国に広がる。
- 1964
年 新潟地震が発生した。地盤の流動化現象による基礎の破壊が目立った。傾いた建物を立直し、再使用したものもある。
- 1968
年 十勝沖地震によって鉄筋コンクリート建物が大きな被害を受けた。特に2〜4階建の学校建物の短柱のせん断破壊が目立った。
- 1970
年 日本建築学会鉄筋コンクリート構造計算規準(RC規準)改正。柱の帯筋間隔が最大30cmから10cmに狭められた。
- 1970
〜1975年 鉄筋コンクリートのせん断破壊に関する研究が盛り上がる(建設省の新耐震設計法に関する研究プロジェクト)。
- 1975
年 大分県中部地震によって新築間もない九重レークサイドホテルが(RC地上4階地下1階)が倒壊した。
- 1978
年 宮城県沖地震によって、仙台市を中心に建築物に被害がでた。ブロックべいの倒壊によって、20人以上の子供が死んだ。鉄筋コンクリート建物としては、宮城県泉高校の被害(桁行方向の柱のせん断破壊)が目立った。
- 1981
年 建築基準法施行令が一部改正された。従来の許容応力度法を一部修正するとともに終局強度設計法の考えも取り入れられた。
- 1995
年 1月17日に兵庫県南部地震が発生した。主に木造家屋の倒壊により、5,000人以上が死亡し、20万人以上が被災した。RC建物では、旧耐震設計基準時代の被害が大きく、新基準法時代(昭和56年以降)のものの被害は軽微であった。土木構造物(橋梁、鉄道高架橋)の被害も激しかった。
- 1998
年 建築基準法の一部改正。建築確認・検査の民間解放、性能規定化等基準体型の見直し等(性能さえ満たせば、どんな材料、設備、構造方法を採用してもよい)。
- 1999
年 8月17日にトルココジャエリ地震(マグニチュード7.4、右横ずれ断層)が発生した。死者数15,000人以上、負傷者数24,000人以上。トルコの耐震基準は1975年と1997年に改正されており、75年以前の建物の被害が多かった。現在の耐震基準はかなり厳しく(日本と同等以上)、業者の手抜き工事が問題となった。
- 1999
年 9月21日に台湾集集地震(マグニチュード7.7)が発生した。死者2,334人、負傷者10,002人(10/14台湾行政院)。コンクリートの品質の問題、手抜き工事(空き缶入り部材)が取り沙汰された。
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