ASI-Gauss法を用いた1方向地震波加振時の家具の挙動解析

Motion Analysis of Furniture under One-Dimensional Seismic Excitation Using ASI-Gauss Technique

Abstract


 世界有数の地震大国である日本では,数多くの地震が発生している.特に1995年の阪神・淡路大震災では,多くの構造物が倒壊した.また,地震による家具などの内部設備の転倒・損傷が発生し人的被害も生じた.従来から,例えば耐震具の有効性を検証するため,加振実験が行われている.しかし,地震波や対象物など条件を変更する度に実験を行うとコストや時間がかかり,繰り返し実験を行うことは困難である.また,一般的に家具などの転倒解析には個別要素法が用いられることが多いが,この手法は家具自体の変形や応力変化などについて検証することは困難である.そこで,家具の地震時挙動を詳細に把握するために,ペナルティ接触理論に基づく接触アルゴリズムをASI-Gauss法に導入した転倒挙動解析コードの開発が行われている.本報では,この解析コードを用いた,家具の1軸方向加振実験の再現解析結果について報告する.


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