RC骨組構造の発破解体解析コードの開発
Development of Blast Demolition Analysis Code for RC Framed Structures

Abstract


 現在,日本では老朽化し不要となったビルに対し,重機を使用し上層から徐々に解体する工法が一般的に用いられている.しかし,この工法は重機による地道な解体作業を要するため,工期が長期化し,それに伴いコストが増加するといった問題点がある.これに対し,欧米ではビルの解体工法として発破解体がよく用いられる.発破解体は部材の接合部などを爆薬により発破し,建物の自重を利用して全体を崩壊させるため,短期間かつ低コストで解体可能である.一方で,発破解体時に建物の倒壊方向を制御する難しさも指摘されている.本研究では,崩壊解析に実績のあるASI-Gauss法に対し,RC構成則や発破アルゴリズムを導入することで,RC部材の耐力低下や発破現象について解析上で模擬的に表現した.まず導入したRC構成則について準静的解析より有効性を検証し,その結果を踏まえてRC骨組構造の崩壊過程を再現可能な発破解体解析コードを開発し,数値例に適用した.


A blast demolition analysis code for reinforced concrete (RC) framed structures is developed in this paper. The degrading tri-linear RC model with viscous damping effect is implemented in a numerical code based upon the ASI-Gauss technique. The numerical code is verified by performing a blast demolition analysis of a four-story two-span RC frame model.


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