全体モデルによるWTC2の飛行機衝突解析
Full Model Impact Analysis of WTC2 due to Aircraft Collision

Abstract


 2001年,世界貿易センタービル(WTC)ビルが完全崩壊に至った大きな要因は,火災による部材耐力の低下であったとされている.一方,局所解析や静的解析による調査も多く行われているが,飛行機衝突の影響で構造物に発生したであろう特異な応力状態については,全体モデルによる動的解析を行い詳細に調査する必要があると考える.本稿では,実情報に基づき可能な限り詳細に構築したWTC2の全体モデルを使用し,ボーイング767-200ERの衝突解析を実施した結果について報告する.


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