ASI-Gauss法を用いた世界貿易センタービルの飛行機衝突解析
Aircraft Impact Analysis of World Trade Center Tower by Using ASI-Gauss Technique

Abstract


 骨組構造体の衝突崩壊問題に有効な有限要素解析手法として,ASI-Gauss法が開発された.本手法は,少数要素で高精度の解を与える順応型Shifted Integration法(ASI法)に対し改良を加えたものである.2つの要素をサブセット要素として考え,そのガウス積分点に相当する位置に応力評価点を配するように数値積分点をシフトすることで,弾性変位解の精度を向上させている.また,要素内の数値積分点をシフトし,同時に断面力を解放することで破断を表現し,幾何学的な位置関係に基づいて要素間をギャップ要素で拘束することで接触を表現可能とした.解法の詳細については他文献[1]に譲り,本報告では,可能な限り実情報に基づいてモデル化された世界貿易センタービル2号棟(WTC2)に対し,ボーイング767-200ER型航空機が衝突した際の挙動についての解析結果を報告する.


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