産業技術総合研究所(地盤工学関連)見学会報告

主催 (社)地盤工学会 関東支部
共催 いばらき建設技術研究会
茨城県地質調査業協会
協賛 NPO GIS総合研究所いばらき



関東支部地域活動グループの茨城県グループでは、研究学園都市であるつくば市を中心として県内に数多くの研究・教育機関が立地するという地域色を活かし、定期的に「研究所めぐり」を企画いたしております。
第2回目となる今回は、訪問先として、産業技術総合研究所を設定し、2006年12月8日に行われました。30名の参加者が、以下の地盤工学関連施設を見学しました。普段は余り見られない、しかし地盤工学に密接に関わる見学コースに、参加者も興味深かったようです。
今後も、定期的に見学会を実施いたします。皆様のご参加をお待ちしております。


見学場所  独立行政法人産業技術総合研究所つくばセンター
  (〒305-8561 茨城県つくば市東1-1-1 中央第1) 地図&アクセス

見学内容
活断層研究センター
活断層研究センターでは、国内外の活断層の調査, 海溝型地震に伴う津波の再現,地震災害予測など, 活断層と地震に関連する研究を統合的に実施しております. 当日は,これまでの研究成果のハイライトと 実際の津波堆積物をご覧いただきます.


地質調査総合センター地質情報研究部門
・軟弱な地層からなる都市域の災害の軽減化,環境保全等を効果的に図 るために、地質学と地盤工学の両側面からの研究を展開しています。 (沿岸都市地質研究グループ)
・ 放射性廃棄物の処分場の安全を確保するための研究として、 岩盤の長期安定性、透水特性などを実験と数値解析から評価をしていま す。(深部地質環境研究センター)
実験設備は主に軟岩―硬岩用の三軸圧縮試験機・透水試験装置をご覧い ただきます。(試験の様子(avi))


地質調査総合センター地圏資源環境研究部門
X線CTは、試料(人体、土壌、コンクリート)内部のX線吸収係数の大小を非破壊 かつ迅速にイメージングできるシステムで、試料中に密度や化学組成の不均一があれば それをイメージングできます。今回は、10年ほど前に 導入された産総研第7事業所の日立製医療用CTを見学いただきます。 原子番号と密度にもよりますが、卵形〜西瓜サイズの地盤試料 の2次元CT画像を、最大解像度0.3mmで10数秒で取得できます。 装置の詳細なスペックは ここ をご覧下さい。
簡単にイメージングできるので、当日参加者の方が持ち込んだ地盤試料 をその場で2次元画像を取ることが出来ます。(事前にどんな試料か教えて下さい)。


メタンハイドレート研究ラボ
当研究ラボでは、我が国周辺海域に多く賦存すると考えられているメタンハイドレートの生産手法に係る研究等を実施しています。今回は、メタンハイドレートを含む模擬供試体を用いた三軸圧縮試験、浸透実験等をご紹介します。また、人工的に作成したメタンハイドレートの燃焼実験もご覧頂きます。





見学会の様子
 

 

 

 

 


見学会を受け入れていただいた産総研の皆様、ご協力をありがとうございました。
見学会の詳細についてのお問い合わせは、下記までお願いいたします。
筑波大学システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻  松島亘志