私にはちょっと現実離れした?憧れがあります.それは,トイレ共同風呂なし家賃3万のアパート暮らしをすることです.いきなり何を言い出すの?という感じですが(^^;,もちろんただそうしたいということではなく,そうしてもいいくらい「全てをなげうってでもやりたいこと」が見つかるということです.もちろん今取り組んでいることはやりがいもありますし,今の仕事を選んだわけにも書いているようにいろんな紆余曲折?があって何とか辿り着いたもので,やめるつもりはありませんし,全ては150億年前に決まっている的もそういう感じがしています.でも何か他にもっと面白いこと,やるべきことがあるのではないか?という「引っかかり」のようなものは常にあります.まあ現実にはちょっとありえない話ですから,ここから先はまあ架空の話ということになります.現実にはありえないから憧れる,というのもあると思います.
そういう「全てをなげうってでもやりたいこと」が見つかったらどうするでしょうか?今の仕事を続けながらできることならまあ問題ないですし,それはある意味とても現実的(^^;ですが,それではとてもだめだ,という場合を仮定します.つまり,「全てをなげうってでもやりたい」ことなので,当然今の仕事などを全てをなげうつことになるわけです.当然収入もなくなります.格安で官舎に住むこともできません.
「全てをなげうってでもやりたいこと」が何かにもよりますが,当然必要なのはまず「修行」です(うーん,いい響きだ(^^)).まああまり対象を広げすぎても何なので,ここでは今の分野とは違う何か他の学問分野と仮定しましょう.そうすると,大学,あるいは,大学院に入学するところから始めることになります.そして,それで食べて行けるようになることを目指します.ですから,鷲田小彌太著の「大学教授になる方法」を実践することにもなりますね.
あまりに分野が違えば,学士入学ということになるのですかね.もし医学部とかなら受験勉強からやり直しです(ちょっとそれはしんどいな).実は私は大学に入るのに苦労したせいか,よく見る夢に「大学受験をやり直さないといけない」というのがあって,あー,どうしよう(T_T)と思って目が覚めてほっとする(^^;ということが今でも時々あります.でも「全てをなげうってでもやりたいこと」ならやるしかないですよね.ここで問題になるのは収入がなくなったということでどうやって食べていくかです.
実はここから先は,昔よくいっしょにスキーに行っていた友人が派遣で働いていて,このままじゃだめだ,何とかしたい,と相談?を受けたときに,私ならこうする,と半ば無責任?に,でも実はとても真剣に答えたときのものです.彼女は,結局そこまではしなかったのですが,何とかやりたいことを見つけて地元に帰ってしまったので,今はいっしょにスキーに行けなくなり,「昔よくいっしょにスキーに行っていた」ということになっているのです.今でも時々とても長文(^^;のメールを送ってくるのですが,長文なら私も負けません(^^;.その時,私が答えたものは,とにかく支出を極限まで切り詰めて,「全てをなげうってでもやりたいこと」を探す,あるいは,「全てをなげうってでもやりたいこと」をやる,ということです.
最初に切り詰めるのは住居費です.端的に言えば,トイレ共同風呂なし家賃3万のアパートに住みます.従って,お風呂は銭湯ということになりますが,1回400円で毎日行けば月12000円にもなります.そこで活用するのが体育館です.大学なら学内にありますし,それが利用できない場合でも区立や市立の体育館の会員になれば,プールやジムで体を動かして体調を維持して風呂代も浮くので一石二鳥です.会費は1年で5000円くらいです.アパートの場所は,少しでも時間を節約するために大学のすぐそばに住みます.交通費も浮きますし,通学だけで疲れてしまう満員電車に乗る必要もありません.大学が都会にあれば,家賃3万で探すのは大変ですが,例えば,東大の本郷周辺(←どんどん更新されているようなので「今」はないかもしれませんが,気長に探せば,あるいは現地の不動産屋に行けば必ずあります)でも何とか見つけることはできます.おそらく古い木造アパートでしょうから,地震のことを考えて2階に住みます(^^;.
実は,私は大学4年間,実際に駒場のトイレ共同風呂なし家賃3万のアパートに住んでいました(当時はそれが普通というかむしろいい所に住んでる方でした).大学院に進学してからは(正確には卒論が忙しくなる4年の12月から)少しランクアップ(^^;して本郷の家賃5万のアパートに住んでいましたが,やはり風呂なしでした.だって,週何回かバドミントンしてその後シャワーを浴びればいらないんだもん.もちろん時々銭湯にも行っていましたが,銭湯って足を伸ばして入れるから気持ちいいんですよねー.実は,足を曲げて入った場合と伸ばして入った場合でリラックスを表すα波の出方が全然違うというデータがあります.そして何と,地震研に就職してバークレーに行くまでの5年間そのアパートに住み続けました.だって引っ越すの面倒だし(^^;,お風呂だってまあバドミントンの練習もありましたけど,何と地震研にお風呂があったからです.その間,大学,大学院,就職して5年と何の不満もありませんでしたし,とても快適でした.第一,ほとんど研究室で仕事しているので,帰って寝るだけですしね(^^;.話を戻します.
食事は当然自炊します.ここで大学のそばに住むメリットが出てきます.朝食は朝起きて家でとりますが,その後研究室に来ても,昼食,夕食の支度,そして,食事のためにすぐ家に帰れることです.ちょっと疲れたから休憩なんて感じで帰ることもできます.時間を節約したいし,準備も大変なので献立はとにかく10分か15分でできるものにします.炭水化物をご飯,パスタ,うどん,そば,ラーメン,焼きそば,蛋白質を牛,豚,鳥,魚,野菜はまあいろいろ(^^;,味付けを醤油,味噌,ソース,塩,胡椒,マヨネーズ,クリーム系,ケチャップ,唐辛子系など,という感じで組み合わせる(中にはありえない組み合わせもありますが(^^;)と献立はいくらでもできます.調理時間を考えるとまあ炒め物,焼き物中心になります.自炊すれば,1日700円もあればOKでしょう.忙しいとき,調理に時間がかかるものが食べたいときは学食を使ってもこのくらいで済みます.ただし,もちろん栄養のバランスには気をつけます.そうすると食費は1ヶ月2万円で済むことになります.実際,1ヶ月1万円で済ませている強者もいます.
あとは,光熱費,通信費,国民健康保険などでしょうか.まあ,大学なら研究室にいれば,光熱費なんかほとんどかかりませんし,料理も研究室で学生同士で当番みたいにできたらガス代も浮きますし(^^;楽しいですよね.そうでなくて,例えば何かの勉強をするのなら昼間は公立の図書館へ行きます.通信費は,例えば,WILLCOMの定額プランなら月2900円ぽっきりです.本,CD,新聞などは図書館でまかないます.ですから,まあ全部で1万もあれば充分でしょう.
残るは,衣食住の衣ですが,まあこれはしばらく我慢しますが,通販などの格安のものを使えば,そんなにはかからないでしょう.上記の1万の中でなんとかまかなえると思います.以上合計すると1ヶ月6万円で生活できることになります.大学や大学院なら授業料(年50万くらい?)がかかりますが,逆に奨学金がもらえる場合もあるのでここではちゃら(というかむしろプラス)ということにしておきます.なんかこうして極限まで切り詰めるというと,とても苦痛なような感じもしますが,まあ何でも楽しんじゃえばいいんだと思います.つまり,こういう風に節約することを楽しむということです.そして,実際にとても楽しそうです.だから憧れるわけです.まあ現実にはありえないから憧れる,ということもあります.でも何か事故のようなものが起こって今もっているものを全て失うということは充分ありうるわけですから,そういう場合はこういう生活をするし,ある意味,その覚悟もできている,ということにもなります.
さて,支出の6万円をどうするかですが,当然アルバイトをすることになります.もちろん,家庭教師のような時給のいいアルバイトができれば楽ですが,例えば,時給800円としても週3回,1日6時間すると,だいたいこれくらいの額になります.これくらいなら「全てをなげうってでもやりたいこと」をやりながらでもなんとかなるでしょう.奨学金がもらえれば当然その分アルバイトの時間を減らして,「全てをなげうってでもやりたいこと」をやります.
こうやって考えてみると,やはり今の世の中食べて行くだけなら何とでもなる,ということがわかります.「お金ってそんなにかからないしいらない」ものなのです.ですから,やりたくないことを我慢してやるようなことをせずに,自分のやりたいことをやればいいと思います.ニートは確かに問題ですが,フリーターでもちゃんと自分のやりたいことを見据えてやっていくのであれば私は全然問題ないと思います.こういうことを言うと,それでは経済が停滞してだめだ,という人が必ずいますが,私は経済が活性化して景気がよくなることが人間の幸せに繋がるとは思っていません.ここでは,大学院に入ってそれで食べて行けることを目指す,と仮定しましたが,やりたいことがそもそも食べて行けないことなら(例えばボランティア的なものとか),こうやって食べていきながらやりたいことをやる,というのもありだと思います.もちろん,やりたいことがただ遊んでいたいとか,ぶらぶらしたい,ということではつまらないでしょう.一番大切なのは,やりたいこと,自分がやるべきことをやっている,それを通して自分が成長できている,そして,社会の役に立っているという充実感ですからね.
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