お金で何でも買える?

 今日,ニュースで野中ともよさんが三洋電機のCEOに就任というニュースが流れていました.本人が一番びっくりと言っていましたが,私もほんとびっくりです(^^;.CEOというのはいわばその会社のトップなわけで社外取締役のようなものならともかく,経営のプロがなるものだと思っていたので(例えば,日産のゴーン氏のような)ほんとびっくりしました.まあ野中さんのことをとやかく言うのは置いとくとして,彼女が言っていたことが少し気になりました.確か「お金があれば何でも解決するみたいな風潮」?を批判していて,人の心がどうだこうだ,というようなことを言っていたと思います.明らかに,ライブドアの堀江氏を批判しているように思いました.SBIの北尾氏も同じようなことを言って堀江氏を批判しています.

 私もお金で何でも買える,という考え方にはもちろん反対です.ていうかお金で何でも買えるわけがないのは明らかです.そもそもそういう考えなら,絶対大学の先生なんかになるわけがありません(^^;.バブルの頃,「ボーナスが立った」とか「男の価値は年収で決まる」などと言っているような人もいましたが,あーそうなの,という感じで別に気にも留めませんでした.

 しかし,堀江氏が言っているのはそういうことではないのではないか,という気がしています.まあ彼の書いた本を読んだわけでもないですし,読む気もないですから想像上の話ですが.

 話は少しそれますが,私は話題になった本とかベストセラーは基本的に読まないことにしています.その理由は,これは文学者だった父の教え?なのですが,ベストセラーということは多くの人に受け入れられたということで,ということは,誰にでもわかる,ということで,ということは,大したものではないから読むに値しない,というものです.つまり,ほんとに価値があるものは,読み手にも高いレベルを求めるのは当然のことで,実際,「売れた本」は,「売れた」というだけで文学賞などの対象からはずされる,と父は言っていました.

 よく考えれば当たり前のことです.アインシュタインの相対性理論をちゃんと理解している人がどの位いるでしょうか?何百年という時間を経てもまだ演奏されるほどきびしい状況を生き抜いてきたそれこそ選りすぐりの傑作の集まりであるクラシック音楽の愛好者は非常に少ないのが実状です.傑作は万人が見てそのすごさがわかるというのは全くの嘘です.ほんとに優れたもののほんとのすごさがわかるには,そのための勉強,努力,場合よっては才能すら必要です.

 話を元に戻します.私が思うに,堀江氏の言いたいことは,今の世の中が資本主義というルールで動いている以上は,その尺度はお金であり,そのルールに乗っ取って「お金儲け」をすることは何ら恥ずべきことではなく,むしろスポーツとか受験のように努力さえすれば,誰にでも全く公平に均等な機会が与えられている,むしろ清々しいものですらあるということではないでしょうか?これも誤解を与えやすい言葉ですが,「お金は嘘をつかない」ということだと思います.彼は全く0から自分の努力と創意工夫によって現在の資本主義社会のルールにのっとって資産を築いたわけで,彼にしてみれば,「資本主義社会のお金儲け」ほど公正かつ公平なものはないのにどうしてみんな頑張らないの?ということだと思います.

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