木材構成則を導入したASI-Gauss 法に基づく木造家屋倒壊解析技術(その1:木材はりの弾塑性・破壊解析)
Abstract
木造家屋の地震動解析は数多く行われているが,多くの場合,木材はりは弾性体または剛体として扱われる.岩崎ら[1]は,木材はりを弾塑性体として扱い,はり断面1方向の曲げと軸力を受ける木材はりの弾塑性解析を行っているが,木造家屋の地震動解析にこれを適用させるには2 方向の曲げと軸力を考慮可能とする必要がある.そこで本研究では,文献で用いられた木材構成則を2 方向の曲げと軸力を考慮できるように拡張し,地震崩壊解析が可能なASI-Gauss 法に導入した.