キーエレメント指標に基づいた発破解体計画手法 その7.スパン数・発破箇所選定方法が異なる場合の比較

Blast Demolition Planning Tool Based upon Key Element Index Part 7: Comparison between Models with Different Span Numbers and Different Selection Schemes of Blasted Columns

Abstract


建物の発破解体は欧米では盛んだが,その解体計画はノウハウに依存しているため定量的な判断基準がなく,設計強度の高い日本の建物に単純には適用できない.そこで前報では,建物全体に対する柱部材の寄与度を数値化したキーエレメント指標の分散を用いた建物の発破箇所選定方法を検討し,先行研究で有効性が示されている段発方式の発破解体における第1発破箇所の選定に重点を置くことで解体効率の向上を試みた.本稿では,スパン数の異なる複数のモデルに対してASI-Gauss解析コードを用いた発破解体解析を実施し,解体効率と解体時の安全性を発破柱数と残存物高さの和の関係,および建物の外周部への部材の飛散距離と残存物高さの和の関係を用いて調査した結果を報告する.


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