火災時における非耐力壁の落下飛散範囲に関する数値解析的検討
Numerical Study on Scattered Area of Non-Bearing Walls under Fire

Abstract


 火災によって構造部材が高温化し,建築物の変形が大きくなると,非構造部材にも損傷が及び,建築物周辺に落下・飛散する恐れがある.そのため,火災が発生した際の周囲の安全確保を実現するには,落下物の飛散範囲について検討する必要がある.本研究では,建築物の崩壊解析に実績のあるASI-Gauss法に,高温化に伴う強度・剛性低下アルゴリズムを導入し,さらに非耐力壁の分離条件を設定して火災応答解析を行う.本稿では,同一の建築物モデルに対し火災の発生する範囲,平面位置,階数を変化させて数値解析を行うことで,火災による建築物の変形,非耐力壁の飛散範囲について分析した結果を報告する.


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