キーエレメント指標に基づいた発破解体計画手法 その2．建物の階高-スパン比が崩壊挙動に与える影響について
Blast Demolition Planning Tool Based upon Key Element Index – Part 2: Influence of Floor Height - Span Ratio of Buildings on their Collapse Behaviors

Abstract

　建物の発破解体工法は，定量的な判断基準がないために経験やノウハウに大きく依存し，欧米に比べ設計強度の高い日本の建物に単純には適用できない．そこで本研究室では，発破解体の定量的な判断基準を設けることを目的とし，建物の構造上重要な柱部材を探査できるキーエレメント指標に基づいた発破解体計画手法を開発している．前報ではその概要について説明し，指標値を使った計画例を紹介した．本稿では，モデルの階高－スパン比を変化させ，発破解体時の崩壊挙動に与える影響について調べた結果を報告する．