骨組構造の爆破解体解析・実験システムの開発
Development of Analytical and Experimental Systems for Blast Demolition of Framed Structures

Abstract


 建物をダイナマイト等の発破で崩壊させる爆破解体工法は,重機を必要としないため,経済性や安全性などの面で従来の工法に比べ優れている.しかし,解体の際に飛散した部材が周辺建築物に被害を与える危険性があるため,建物の崩壊過程を事前に十分に検討する必要がある.またこの工法は,独自の知識と経験を持つ一部の業者のみが行っているのが現状であり,これを広く普及させるためには,発破箇所や間隔等の計画を基にシミュレートできる手法が必要となる.そこで,部材破断や部材間接触などの非線形現象を考慮した解析において実績のあるASI-Gauss法を用い,骨組構造の爆破解体解析システムが開発された.本稿では,その解析結果を定量的に評価するため開発した,電磁石を用いた爆破解体実験システムについて述べると共に,6層骨組構造に対して行った爆破解体実験および解析の結果について述べる.


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