河井昌道教授らが日本複合材料学会論文賞を受賞
平成24年5月29日、東京大学山上会館で開催された2012年度日本複合材料学会評議員会・総会において、河井昌道教授および研究指導下の大学院生の木暮尊志氏(修士2年生当時)と鈴木崇史氏(修士2年生当時)に日本複合材料学会2011年度論文賞が授与されました。受賞論文「一方向CFRP積層板の高温における非主軸方向のラチェット挙動とその現象論的モデル化」は、一方向CFRP積層板の非主軸方向のラチェット挙動を定量的に予測するモデルを提案し、これが任意の繊維配向角および応力比に対して生ずる非主軸ラチェットひずみと良好に適合することを実験的に検証したものです。提案されたモデルの独創性のみならず、過去の研究のレビューから実験とモデルの比較に至る論旨は説得力があり、完成度の高い論文であることが評価され、複合材料工学の発展に大いに貢献する業績と認められて授与されたものです。日本複合材料学会の論文賞は最近の数年間に発表された論文から各年度1〜2件が選考されて表彰されるもので、2011年度は河井昌道教授らの論文1件のみが選考されました。